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SAKE FINDER

一本義

ロケーション

一本義(Ippongi)が所在するのは、日本でもっとも多く恐竜化石が発掘されている場所、福井県勝山市(ふくいけんかつやまし)。ここは富士山・立山とともに日本三名山と讃えられる白山(はくさん)の懐に抱かれた豪雪地帯である。  この地が史実として登場するのは今から1300年ほど昔のこと。白山信仰の開祖「泰澄大師(たいちょうたいし)」によって、この山への登拝口として平泉寺(へいせんじ)が開かれたことに遡る。その後、平泉寺が最盛期を迎える15世紀の頃には巨大な宗教国家が形成され、中央政権や武家社会に対しても強大な影響力をもたらした。現在でも往時の貴重な遺構が発見され続けている。  こうした自然、歴史資産が残っていることからか、勝山は、アメリカ経済誌・フォーブスの「世界でもっともきれいな都市25ランキング」において9位、アジアで1位を獲得している。

日本有数の酒米産地

勝山市と隣町の大野市を含めた地域を奥越前(おくえちぜん)という。奥越前は、清らかな水、肥沃な土、夏の昼夜の気温格差など、米づくりに適した条件を備え、なかでも酒米「五百万石(ごひゃくまんごく)」は、日本で有数の生産地として醸造家に知られている。この地では現在、五百万石のみならず、酒米の王と呼ばれる最高級品種の「山田錦(やまだにしき)」、さらに当地で新しく開発した新品種の酒米・「越の雫(こしのしずく)」が生産されている。  伝心シリーズの中では「Rin/Air of the brewery」と「Ine/Rice field」に越の雫を、「Yuki/Snow」に山田錦と五百万石を使用している。

会社の成り立ちと酒の味わい

一本義の創業は1902年。サムライがまだ街の中を歩いていた時代、勝山の地を治めていた小笠原藩(おがさわらはん Feudal lord of Katsuyama)の御用酒(ごようざけ・Sake for feudal lord)として、藩主自らが名付けた「一本義」の銘を今に受け継いでいる。この「一本義」というブランドネームは、最高の真理を意味する禅の言葉「第一義諦(だいいちぎたい)からつくられた。  創業時より「キレ味の良い辛口酒」を味わいの特徴として醸造し、創業10年後には福井県内でのトップブランドとなる。以来100年近くに亘りその地位を守り続けている。創業から半世紀ほど後の1950年代頃、それまでの地位を確立してきた「キレ味の良い辛口酒」をさらに洗練させる味わいを探求した。目指した味わいは「純粋」とも表現できる香味のきれいさであった。そこで、雑味の少ない酒造りに定評のある南部流酒造り(なんぶりゅうさけづくり・岩手県南部の人々の中で発展した酒造りの流儀。酒造りの流儀として350年の伝統を誇り、現在でも日本で最大の酒造り職人集団を抱える)に答えを求め、以来現在まで半世紀に亘り南部より杜氏(とうじ)を迎えながら「香味のきれいさ」を当社の目指す理想の味わいとして追求している。第89回南部杜氏自醸清酒鑑評会(Nanbu-toji sake contest)(2007年)では、全国各地からの586出品酒中・第1位の首席賞(Grand prix)を受賞。南部流酒造りの頂点に輝いている。

南部杜氏(Nanbu-toji)とは
「杜氏(Toji)」とは、酒造りの蔵人集団を統率し、酒造りを統括する長役。 南部杜氏は、越後杜氏(Echigo-toji)、丹波杜氏(Tanba-toji)を入れた日本三大杜氏の筆頭に数えられる杜氏集団であり、その歴史は350年に及び、南部杜氏集団の酒造技能の高さは永きにわたり常に高く評価されている。

PRODUCTS

伝心 凛

白桃やライチを思わせる麗しい香りと、みずみずしく芳醇な味わいが特長的な酒。伝心シリーズの最上級酒。2003年に新品種登録され、年間1000俵程度のみ栽培される、福井県以外には流通していない希少な酒米「越の雫」を全量使用。酒造りにとって最良の環境である厳冬の凜と張り詰めた空気の中で、手間隙のかかる綿密な手作業から生み出されるこの「麗しい香りと芳醇な味わい」を一口試せば、酒とは芸術的な飲み物である事を思い起こさせてくれます。

伝心 雪

「雪深い盆地にある酒蔵を包む、清らかに静まり返った雪景色」を想像させるような、綺麗で穏やかな香りと清々しい味わいが特長的な辛口酒。原料米には「山田錦」と「五百万石」を使用。ピュアな仕込み水の印象そのままの、「綺麗で穏やかな香り、透明感にあふれた清々しい味わい」は、辛口をお好みのお客様、また繊細な味わいのお料理と相性の良いお酒をお求めのシェフから絶大な支持を得られます。

伝心 稲

「たわわに実った稲が風にそよぐ風景」を想像させるような、ふんわりと優しく、なめらかな喉越しの酒。2003年に新品種登録され、年間1000俵程度のみ栽培される、福井県以外には流通していない希少な酒米「越の雫」を全量使用。吟醸酒などの香りのよさを切り口に日本酒好きになった酒ファンは、色々な種類の日本酒を飲み慣れた後、次第に香りから「飲み口の良さ」や「独特の味わい」を嗜好する向きがあります。日本酒ビギナーから一段上へと舌の肥えてきた日本酒ファンが、伝心 稲の「ふんわりと優しい口当たり、なめらかな喉ごし」を味わったとき、そのやさしい風合いと、杯を重ねてもストレスの無い飲み口に、静かな感動を覚えます。

吟香梅

味わいを一言で例えるなら「Sweet & Elegant」。一般的な濃厚タイプの梅酒とは異なり、純米酒仕込みの「やさしい口あたり、さらっとした甘さと酸味の調和」が特長的。一般的に「梅酒」と聞いて思い浮かべる味わいには、「蜂蜜のように濃厚で甘い」というイメージがあると思われます。この味わいは裏を返せば「べたべたとした、しつこさ」と思われる事もあります。ホワイトリカーなどの蒸留酒に梅と氷砂糖を漬け込んで梅酒を造った場合、こうした傾向の味わいになります。「吟香梅」は、このような造り方の梅酒とは異なり、「やさしい口あたり、さらっとした甘さと酸味の調和」が特長。その違いは造り方によって生まれます。「吟香梅」は蒸留酒などに梅の実を漬け込んで梅のエキスを抽出するのではなく、摘み取った梅の実を蔵の中で完熟させ、「酒槽」と呼ばれるお酒の搾り機にかけて、やさしくゆっくりと梅のエキスを抽出します。こうして取り出された梅のエキスと純米酒をブレンドして造るため、日本酒の香味が活きた優しい味わいに仕上がります。梅酒というより「日本酒+梅」というイメージの上品な味わいです。

吟香梅 般若刀

口に含むと、コクのある甘さに続き、スパイシーな味わいが口の中に広がります。激辛甘口とも表現できる、今までに体験したことの無いこの味わいは、一度飲んだらヤミツキ、そして必ず誰かに勧めたくなってしまいます。